【剣盾s21/最終62位(レート2111)】毒菱ザシアンランド
この度は構築記事をご覧頂きありがとうございます。
もけもけと申します。S21ランクマッチお疲れ様でした。
【並び】
※記事とレンタルではアーゴヨンの技構成が火炎放射→大文字へと変更となっております。
【結果】
TN 世界の秘密
最終62位 レート2111
TN サターン
最終404位 レート2001
【構築経緯】
※本構築はレイラさん(@Rei_poke2_0728)がシーズン序盤に使用されていた並びを原案として組ませて頂いております。構築経緯につきましてはご本人の構築意図も交えて記述していきたいと思います。
伝説枠として、広範囲かつ高打点の見込めるアタッカーであるザシアンを採用。
ザシアンできついヌオーに対して、草結び持ちの霊獣ランドロス+毒菱持ちのアーゴヨンを同時採用することで、立ち回りやすくなると考えた。(上記の2体がムゲンダイナに対して打点を持つため、受け系統の構築には比較的選出しやすく、相手の選出次第ではこの2体のどちらかを通すルートも取れる)
ここに被選出率の高いヒードランやランドロスとの対面で圧を掛けられる高速アタッカーとしてスカーフ水ウーラオスを採用。
ザシアンを使う上でメタモンにコピーされた際の引き先が欲しかったので、HBヒートロトムを採用。
最後に、黒バドレックスのアストラルビットの一貫を切り、サポートの動きが強いHDオーロンゲを採用し構築の完成とした。
【構築全体の形】
軸(
)
ザシアン黒バド意識の補完枠(
)
【コンセプト】
・ザシアンを極力選出に絡ませる
(毒菱+技範囲を広げることで、相手のザシアンメタへ強く出れるように)
・ザシアンを通す or ザシアンで荒らして他のポケモンを通す(対面操作・スイープ性能の高いポケモンを揃え、選出段階・対戦中に詰め筋を意識して立ち回る)
【個体紹介】
ザシアン@朽ちた剣
性格:意地っ張り
特性:不撓の剣
技構成:巨獣斬/じゃれつく/ワイルドボルト/炎の牙
実数値/努力値:195(220)-244(252)-135-x-135-173(36)
A:特化
S:準速エースバーン抜き抜き
構築の軸。このポケモン一体で相手のザシアンをみるつもりはなかったので、ミラーは抜けていればラッキーくらいに思ってSラインを設定した。
技構成はタイプ一致の巨獣斬+じゃれつくに加えて、等での受けを安易に許さないワイルドボルト+炎の牙とした。
火ロトムに有効打のない構成にすることでザシアンがメタモンにコピーされた際、火ロトムで受けることが安定した。
霊ランドロス@突撃チョッキ
性格:勇敢
特性:威嚇
技構成:地震/岩雪崩/草結び/蜻蛉返り
実数値/努力値:196(252)-198(116)-110.-125-118(140)-98
※S個体値27
HD:C217黒バドのアストラルビットを98.8%で2耐え
A:11n
S:ランドミラーで下から蜻蛉をうてるように性格下降補正かつ個体値下げ
ザシアンやムゲンダイナ、黒バドに撃ち合いができるかつ、ザシアンの苦手なウルガモス、ヌオー、ギルガルド、サンダーあたりにも強めなポケモン。攻め駒としての単体性能・クッション性能共に優れているので、非常に扱いやすかった。
岩技は基本下から撃つことになるが、最低限の火力と命中率を両立したかったので岩雪崩を選択。
対ウルガモス、ヌオー性能を大事にしたかったので今回はこの技構成としたが、悪技を採用することでほぼ全ての黒バドに対面から勝てるので、検討してもいいかもしれない。
ヒートロトム@オボンのみ
性格:図太い
特性:浮遊
技構成:オーバーヒート/ボルトチェンジ/鬼火/悪巧み
実数値/努力値:157(252)-x-174(252)-126(4)-127-106
ザシアン受け。ザシアンを受けるだけであればウインディやヌオーの方が安定するが、一般枠のゴリランダーやヒヒダルマ、マンムーを安定して受けられる点、ボルチェンによる対面操作など、このポケモンにしかない強さがある。
ザシアンのA特化+1のじゃれつく+インファイトを受けられないので、ザシアン軸への選出の仕方や受け出すタイミングには注意が必要。(例:ザシアン水ウーラオス対面から火ロトム下げ、のような動きはしない)
技構成についてはオバヒ・ボルチェン・鬼火まではほぼ確定とし、ラスト1枠は自身の攻撃性能を上げつつ、相手のウインディやサンダー等に強くなれる悪巧みを採用した。
アーゴヨン@気合の襷
性格:臆病
特性:ビーストブースト
技構成:流星群/ヘドロウェーブ/火炎放射/毒菱
実数値/努力値:149(4)-x-93-179(252)-93-190(252)
毒菱枠。
毒菱枠といいつつこの技は受け構築以外には積極的には撃たず、基本的には襷を持った対面的なアタッカーとして運用する。
ヘドロウェーブの枠は元々悪巧みで使っていたが、最終日にゼルネアス軸とのマッチが増えたことや、構築単位でカプ・レヒレが重めだったことを踏まえて、3ウェポン+毒菱という構成とした。
ザシアンを見て出てくるヌオーに対しても天然を逆利用して流星群を連打できる。
初めは火力を重視して控えめとしていたが、遅いザシアンを抜ける点、ビーストブーストによるS上昇が詰め性能を上げてくれる点を評価して臆病での採用に至った。
余談。炎技に関して、アーゴヨンの大文字+ウーラオスのインファor水流連打で高確率でH振りのザシアンを落とせるのだが、一生大文字を外してたので火炎放射になった。カバノラゴン入りのザシアン軸には火ロトムを投げにくかったので、ザシアンの処理ルートを一つ増やすために大文字を使用し続けるべきであったと思う。
【毒菱についての補足】
アーゴヨンは撒菱も覚えることができるため、毒菱の優位点をいくつか挙げておく。
①撒菱と違い継続的なダメージを見込める。
②エルフーンや天然ピクシー、小さくなるラッキーのようなポケモンの嵌める動きにケアが効く。
③食べ残し+守るのような回復を許さない
④相手のポケモンが回復技を選択したターンの終わりにスリップダメージを入れられる(削れた状態での交代を強制させることができる)
本構築において毒菱以外の状態異常技を使用することが少なかったこと、攻撃技より優先して毒菱(撒菱)を選択したい場面が限定的であったことを踏まえ、毒菱を優先させて採用するに至った。当然撒菱である方が強い場面もあるので、使用者の好みにもよると思う。
水ウーラオス@拘りスカーフ
性格:陽気
特性:不可視の拳
技構成:水流連打/インファイト/毒突き/蜻蛉返り
実数値/努力値:175-182(252)-121(4)-x-80-163(252)
ザシアンを見て出てくるランドロスや炎タイプのポケモンに対して有効打を持てる点、対面操作が可能な点、ヒヒダルマよりSが高いスカーフ枠である点を評価している。比較的広い範囲と高威力の一致技を撃てること、相手のサンダーやゴツメ持ちがザシアンに処理されてくれるor削られてくれることから、アンカーとして機能することが多かった。
オーロンゲ@食べ残し
性格:慎重
特性:悪戯心
実数値/努力値:201(244)-140-87(12)-x-139(252)-80
対黒バド軸へのクッション。HPが削れたところからも役割を遂行しやすい点と、相手視点からは役割が見えにくい黒バド受けなので一度目の釣り交換をさせない点を評価して使用していた。
一致のフェアリー打点を持ち、相手の崩しのウーラオスやウオノラゴンへの引きを安易に許さないようなポケモンでもあると感じて採用したが、実際には物理受けへの引きを許したり、物理耐久が思いの外低く、扱いはやや難しかった。
黒バドへの遂行能力を高める技構成になっているが、リフレクター・光の壁・挑発・役割破壊の攻撃技(三色パンチ、パワーウィップ、じだんだ、格闘技)など、ピンポイントで刺さる技を採用しても、立ち回りの幅が広がり面白いかもしれない。
【選出】
ザシアン軸
+@2(
)
・基本微有利、カバノラゴン入りは微不利
・@2は火ロトムを積極的に投げるが、カバノラゴンを見た際はアーゴヨン+水ウーラを揃えることが多い
黒バド軸
+
+@1(
)
・五分
・オーロンゲを選出せずに、ある程度対面的に殴っていくプランも取り得る
ムゲンダイナ軸
+
+
・有利
・アーゴヨン先発が多い
・受け気味の構築に対して、同様の選出をすることが多い
+ @2(
)
・有利
・ザシアン先発が多い
+
+
・不利
・オーガのスカーフはほぼ切って立ち回る
ゼルネアス軸
+ @2(
)
・有利
【最後に】
今シーズンは自身の剣盾における目標の一つであった最終レート2100を達成することができました。最終日までダイマックスなしのルールに中々適応できずにいたのですが、諦めず最後まで潜り続けて良かったです。
自分で満足する結果は残せたものの、課題も見つかるシーズンだったので、またこれからも頑張って行こうと思います。
また記事を作成する上で相談に乗ってくれたレイラさん、並びにここまで記事を読んで頂いてくれた読者さん、シーズン中に関わって頂けた皆様、本当にありがとうございました。
構築に関する質問などは、下記Twitterまでお願いします。
🍀もけもけ🍀 (@pokemokemoke) | Twitter
※おまけ
TN由来。21チャレの前に聴いて力をもらいました。曲名TNのいいところかもしれないですね。
酸欠少女さユり『世界の秘密』
ずっと真夜中でいいのに。『サターン』