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【剣盾s32/最終19位】ジガザシElecthor

もけもけと申します。この度は構築記事を閲覧頂きありがとうございます。

剣盾S32(禁止伝説2体ルール)にて最終19位を獲得することができたので久々に構築記事を残したいと思います。

 

 

【並び】

 

 

【結果】

TN 航海の唄
最終19位(レート2027)

 

【構築経緯】

禁伝環境も6ヶ月目となり、練度の足りない構築では勝てる気がしなかった為、使い慣れたポケモンを軸にすることに重点を置いた。

「命の珠持ちの一般枠+ザシアン+残飯とぐろジガルデ」を組み合わせた形が構築のパワーを落とさずに幅広い立ち回りを可能にできると考えていたため、ここから構築を組み始めることとした。

命の珠持ちの一般枠としてはサンダーを採用。ジガザシで重くなるカバルドンに強いガマゲロゲも候補だが、流行りのイベルタル入りへの強さ、構築の電磁波とのシナジーの良さを優先した。

次にバドレックス入り、カイオーガ入りへ展開を作れる駒としてガオガエンヌケニンをそれぞれ採用。

最後にこのままではラッキー(ポリゴン2)+ヌオーを崩せないため、補完の良い崩し枠として宿り木メテビカグヤを採用し構築の完成とした。

 

【コンセプト】

 ザシアン+珠サンダーの対面的な選出と、ジガルデを通すための選出を両立させて選出の幅を広げる。

 

【個体紹介】

ザシアン@朽ちた剣

性格 意地っ張り
特性 不撓の剣
技構成 巨獣斬/じゃれつく/インファイト/電光石火
配分 195(220)-243(244)-136(4)-×-136(4)-173(36)
調整意図 HB-特化マンムー地震を最高乱数以外耐え
S-準速エースバーン抜き抜き

 

ジガルデと組ませる伝説枠として、ジガルデが苦手とするドラゴン伝説や氷タイプ、妖タイプに有利を取れる点が優秀であった。技構成はザシアン単体としての性能を活かしやすいタイプ一致2ウェポン+電光石火に加えて、ヌケニンの不思議な守りをトレースしたポリゴン2で詰まないようにインファイトとした。

 

ジガルデ@食べ残し

性格 慎重
特性 スワームチェンジ
技構成 サウザンアロー/蛇睨み/身代わり/蜷局を巻く
配分 213(236)-121(4)-142(4)-×-137(76)-139(188)
調整意図 HD(PF時)-D+3でC4降りポリゴン2のアナライズ冷ビを身代わりが15/16耐え
/ 無
振りサンダーの暴風を身代わりが確定耐え
S(PF時)-準速ウオノラゴン+2,麻痺準速エースバーン抜き

 

※調整は下の記事を参考にさせて頂きました。

 

至ってシンプルなジガルデ。ザシアンと組み合わせた際に、ザシアンの苦手なホウオウ・黒バドなどの伝説枠に有利な性能を持っている点、ザシアンをダイジェットで縛ろうとする動き(例:イベルタル、霊ランドロス)を蛇睨みで阻害できる点が噛み合っている。

調整は伝説1体ルールの流用となっているが、現環境の残飯ジガルデが遅い個体ばかりだったのでジガルデミラーでは負けることが無かった。構築単位でこのポケモンシナジーのあるポケモンを多く採用していたため、選出率も高めであった。

 

 

サンダー@命の珠

性格 控えめ
特性 静電気
技構成 暴風/ライジングボルト/電磁波/羽休め
配分 179(108)-×-106(4)-190(220)-119(68)-134(108)
調整意図 H-10n-1(珠ダメ考慮)
HD-特化眼鏡ムゲンダイナのダイマ砲を最高乱数以外耐え
S- +1で最速ムゲンダイナ抜き/準速マンムー抜き抜き
C-できる限り高く

 

ダイマックスを切らずに電磁波を押す動きを強くしたハイブリッド耐久珠サンダー。

特性の発動順によってランドロスイベルタル との素早さ関係がバレないように静電気で採用。

技構成はダイマ時のメインウェポンとなる暴風+ライジングボルトに加えて、構築とシナジーの良い電磁波、低火力ポケモンに対してのサイクルやTODを意識して羽休めとした。

相手のサンダーやランドロスに対して隙を見せない麻痺撒きであり、ダイマを絡めることで環境に多い伝説ポケモンにも強く動ける点を評価している。

配分は主に対ムゲンダイナを意識していて、初手のムゲンダイナに対して電磁波から入ることで、ムゲンダイナが眼鏡・コスパ・マジカルフレイムのどの型であってもダイマックスを切らずに展開を作ることができる。(身代わりやメテビ型のみ裏目になるがどちらも初手のダイジェットに対しては打ち負ける行動であり、前者の場合は負けに直結するわけではなく、後者はそもそもの個体数の少なさやザシアン入りに初手投げするポケモンではないという考えから割り切っていた)

ムゲンダイナ+メタモンの並びに対してザシアン+ヌケニンという選出をあまりしたくなかったためこのような配分となったが、耐久振りが活きる場面は多く、素早さを落としたことで負けに繋がる試合もなかった。

ザシアンジガルデのどちらとセットで選出してもシナジーがあり、ダイマエース・サポート役のどちらとしても運用できるので非常に使い勝手のいいポケモンであった。 

 

ヌケニン@気合の襷

性格 寂しがり
特性 不思議な守り
技構成 ポルターガイスト/影撃ち/鬼火/こらえる
配分 1-156(252)-45-×-50-92(252)
調整意図 B個体値0(メタモンコピー、DL意識)

 

ザシアンに弱くならないカイオーガ受けとして採用。(岩技は採用率を考えて非考慮)

カバルドン入りや岩技持ちまで考慮した場合HDナットレイの方が安定するが、水ウーラオス・コピーザシアンの一貫を切れる、ゴチルゼルの影踏み無効など、このポケモンにしかない魅力も多く、このポケモンを使用し続けた。

持ち物はザシアン対面で有効打の有無に関わらず行動補償を持てる気合の襷とした。(その他にもランドロスガブリアスマンムー等に対しても一度耐えて鬼火を打つ選択肢が残る)

それ以外にも相手のダイマックスに後投げして無理矢理ダイマターンを枯らしたり、鬼火・やどりぎ持ち以外の黒バドレックスに対面で勝てるようになるなど、襷を持たせなければ成立しない強い動きが複数あった。

当然厚底ブーツも持ち物の選択肢となるが、現環境の主なステロ撒きがラッキーであり、ヌケニンがラッキーに大きく隙を見せるポケモンであるため、ラッキー入りにはあまりヌケニンを投げることはないと感じたため、最終的には持ち物の候補から外す形となった。

上位でカバルドン入りが一定数いた点、ステロ撒き+メタモンに対してはザシアン受けとしての役割を遂行できない点を踏まえるとやや扱いにくさが残り、考察不足な枠ではあったと思う。

 

ガオガエン@イバンのみ

性格 生意気
特性 威嚇
技構成 フレアドライブ/バークアウト/鬼火/捨て台詞
配分 201(244)-135-132(172)-100-134(92)-58
調整意図 HB-特化ザシアンのA±0インファイト確定耐え
/ 特化マンムー地震最高乱数以外耐え
HD-余り
S-最遅

 

優秀な起点作成要因+クッション。ザシアン対面で確実に行動できるようにBに振り分けている分Dに余裕がないため黒バドレックス入りには初手に投げることが多かった。バークアウトは身代わりバドレックスを意識して採用している。

また対バドレックスの性能に限らず、ザシアンやジガルデに一貫する鬼火や聖なる炎の火傷に対するクッションになれる点も優秀で、ジガルデへの展開を繋ぐ上ではかなり重宝するポケモンであった。

地味だが悪タイプでジガルデの苦手な悪戯心による絡め手(主にエルフーンやオーロンゲ)をカットできるのも魅力。

 

テッカグヤ@パワフルハーブ

性格 控えめ
特性 ビーストブースト
技構成 エアスラッシュ/メテオビーム/身代わり/宿り木の種
配分 173(4)-×-123-174(252).-121-113(252)
調整意図 S-準速 / +1で最速サンダー抜き抜き

 

ラキヌオーやポリヌオー、受けループあたりを意識して採用。

この枠はゴチルゼルを使用したこともあったが、以下の理由により採用を見送った。

本来役割対象となるポケモンに対して型次第で負け得る

例:グロウパンチor呪い採用のヌオー、地球投げラッキー

ジガルデに後投げされたトレースポリゴン2を影踏みで捕まえられない

ポリゴン2のトレースがスワームチェンジに対して発動しないため、ゴチルゼルを後投げしても影踏みをトレースされてしまう

そもそも選出択にしかならないことが多い

ゴチルゼルを選出して役割対象が出てこない場合に選出でパワー負けしやすい

 

結果ヌオーやラッキー、ポリゴン2の型に依存せず有利に立ち回れるテッカグヤを採用した。先に展開することでサンダーやイベルタル、ホウオウに対しても圧力をかけられる点が他の受け崩しにはない強みであった。

炎技がないことでこのポケモンを選出した際に相手のザシアンが重くなりがちだが、それ以上にポリ2の電磁波、ヌオーのあくび+毒、ラッキーの歌う+交代に対する耐性をつけたかったので身代わりを優先して採用している。

 

【選出】

基本選出は特になく臨機応変に選出する。

環境に多かった軸に対する選出の一例のみ紹介する。

 

黒バド + ザシアンorホウオウ

 +  +@1

この2体ではポリ2やヌオーが重いため、それらに勝てるポケモンを@1に添える。カバルドン入りには上記選出ができないのでサンダー+ザシアンの選出になることが多い。

 

ザシアン + カイオーガ

  +@1

主にサンダーを通しに行く展開が多い。ヌケニンがいるおかげでダイマ択が優位になりやすい。

 

ザシアン + イベルタル 

 +  +@1

基本的にはサンダーザシアンを対面的に動かすことが多い。

 

ムゲンダイナ + メタモン 

 +  + 

ジガルデかテッカグヤを通しに行くプランを組み立てる。氷の一貫があるため、マンムー等がいる際は臨機応変にザシアンやヌケニンを選出に組み込む。

 

日食ネクロズマ絡み

 +  +@1

日ネクと組んでる伝説枠がザシアンに弱く、ジガルデに強いポケモンであることが多いため、ザシアンをセットで投げたい。(ホウオウ+ネクロなどにはザシアンはお休み)

ザシアンにインファがあるので、基本的にはサイクル勝ちできる。この構築では最も落としたくないマッチングであった。

 

 

【キツいポケモン

カバルドン

構築にカバに隙を見せやすいポケモンが多く、ジガルデを通しにくくなるのでつらい。カバルドンはサンダーの珠暴風+ザシアンの巨獣斬で倒す or サンダーを眠らせてでもステロを撒かせずに突破し、ヌケニン+ザシアンで詰める動きをしていた。

 

ガブリアス 

(お互いダイマを切らない前提で)対面打ち勝てるポケモンテッカグヤのみで、ガブリアス入りにはテッカグヤをあまり出したくないことが多い。ヌケニンガオガエンで鬼火を入れてジガルデの起点にする動きを狙いたいが、剣の舞+ドラゴン技のような型も一定数存在していて対処が難しい。

 

【最後に】

現環境では数シーズン2桁に残せなかったので10位台に残れて嬉しいです。自分の1番好きなアーティストの曲をTNにしたおかげか、最終日は運も良かったと思います。

 

記事についてのご質問等は @pokemokemokeまでお願いします。

 

TNはこちらの曲から付けました。とても力を貰える曲です。